2025年9月23日開催された「JFSA FREESTYLE SKATEBOARD CONTEST in レイクタウンアウトレット」には、海外から9名、日本から12名の選手が集結。

※Guenter Mokulys選手遅刻のため集合写真に間に合わず
世界1位の経験を持つトップフリースタイルスケートボーダーも参加する非常にハイレベルな戦いとなりました。
会場となったレイクタウンアウトレット「空の広場」には多くの観客が訪れ、2階の回廊までぎっしり埋め尽くされるほどの盛り上がり。驚愕のトリックの連続に、たくさんの歓声と拍手が聞こえていました。
当日は、ムラサキスポーツ様のご協力による初心者向けスケートボード体験会も行われ、初めてデッキに乗る方々にスケートボードの楽しさを体験いただきました。
また現BMX世界チャンピオンの荘司ゆうプロがデモンストレーションを披露し、会場を大きな熱狂に包みました。我々フリースタイルスケートボーダーも初めて見る世界のトリックに驚愕。
ということで、大会の模様を順番に振り返ってみたいと思います。
会場設営

7時過ぎから運営集合。当日滑る一部の選手も一緒にコンパネ設営し、その流れでスタッフMtgにも参加して当日の運営を手伝ってくれました。ありがとう!

今回はトーナメント戦なので、くじ引きを実施します。

くじ引きの結果、決まったトーナメント表がコチラ

決定した時の選手たちの表情やコメントが様々で面白いですね。
すぐに落ち着いて「やるしかないな」って感じでスイッチ入ってました。
ちなみに今回のトロフィー メッチャ高級感あるやん!
オレが現役の時に欲しかった・・・

第一回戦
今回はスケジュールがタイトだったので各ヒート毎の練習時間は3分程度でした。初戦は二回ずつ滑って良いRUNの点数が採用されます。
3人のジャッジがそれぞれ判定し、先攻後攻、どちらかの札をあげてその場で勝敗が決まる形式で進んで行きます。
第一回戦はシードの5人を除いたこちらの8組の対戦です。

1組目
Killian Martin VS 守田珠優
Killian MartinといえばAppleWatchのCMを見た記憶のある方も多いのではないでしょうか。フリースタイルが全世界規模のCMで流れるというのは衝撃でしたよね。
他にも幻想的なフリースタイルの映像を多数リリースしている彼が、たまたま観光で日本に来るタイミングと合ったようで、参戦してくれました!

先攻で一番手というなかなかの緊張する場面。練習時間が短く調整しきれなかったようですが、美しいルーティンを魅せてくれました。
しかしながら、ココは決めたいというところで、若干ミスが目立ってしまったか、、、
一方の守田珠優選手、若干粗削りながらも高難易度トリックの見せ場を上手くメイクし、第一戦目の会場を盛り上げていました。

ジャッジ判断も割れる接戦でしたが、次戦にコマを進めたのは守田珠優 選手!

2組目
高橋春斗 VS MariusConstantin
先攻はまだまだ粗削りながらスピーディーに幅広いトリックを詰め込む高橋 春斗 選手
大人に混じって戦う姿に、通りがかりの家族も足を止めて応援していました。

対するはチームルーマニアのBOSS MariusConstantin
今回、彼を含め5人で参戦してくれました。
チームの中では最年長、磨き上げたシブイ動きを魅せてくれました

勝者は、、、MariusConstantin
3組目
Carmen Ioniță VS 菊地雄大
テールロックからの360°フリップなどのダイナミックなトリックやクロスフットテールマニュアルなどバランスが必要なトリックまで幅広く個性的なトリックチョイスが光るCarmen選手。ルーティンの冒頭に観客を引き込む所作を入れるなど細かな工夫がプロフェッショナルを感じさせます!
ただちょっと緊張したのか、目立つミスが多かったか、、、

対する菊地 雄大 選手
ブレイクダンスをフリースタイルスケートボードに取り入れた独自スタイル!
ダイナミックな動作と緩急のある演技でした。細かいミスはあったものの、なかなか良いランでした。

勝者は、、、菊地 雄大 選手
4組目
高橋 潤 VS Stefanie Åkesson
冒頭から難易度高いトリックも織り交ぜて、見せ場も作りつつ構成されたルーティンはアップカマーとは思えない熟達者の領域でした。
若干安定感が欠けていたところ、少しミスがあったかなという感じだったでしょうか、、、

対するステファニー、ニュートリックはないものの洗練された動作が美しい。緩急も見せつつの、ほぼパーフェクトなラン
個人的には微妙な点数差ではないかと思われました。

結果は、、、勝者Stefanie Åkesson
5組目
Andrei Novelli VS 林大翔
アップカマー同士の対決!
先攻はAndrei
日本には初参戦!フレンドリーでいい感じに絡んでくる楽しいスケーターです。
ポピュラーなトリックから要所にビッグトリックを持ってきてみせてくれましたが、ややミスが目立ってしまったかなという印象

対する林大翔 選手、音に合わせたスタンド系トリックやフットワーク系のトリックで緩急をつけた後に決めトリックを持ってくる上手い構成!
若干のミスはあったもののまとまった演技だったと思います。

結果は、、、勝者 林 大翔 選手

応援団!
6組目
山口浩平 VS Daniel Popescu
それなりのキャリアを持ち安定したビッグトリックもこなす二人の対決!
先攻は山口 浩平
本業の美容師業が忙しく、久々の参加という事でしたが、、、
イヤイヤ、コンテスト参加のブランクを感じさせない動きでカッコイイ!ジムナスト系の連続ルーティンで見せ場を作りつつ、これはキタと思ったところで、後半に目立つミスがいくつかありこれは微妙なところか、、、

対するDaniel Popescu世界のコンテストに広く参加しているDanielはトランスファー系やハンドスタンド系の大技の安定度がすばらしい選手。今回は何を見せてくれるのかと思っていましたが、、、山口選手が同系統の選手と認識したのか、2トライ目はトリック難易度を上げてのルーティン構成で迎え撃つ、、、1トライ目はストレートだったハンドスタンドフリップを180°に入れ替えるなど随所で魅せる!

結果は、、、勝者 Daniel Popescu

勝っても負けても、この感じが良いですね!
7組目
Guenter Mokulys VS 小島 颯斗
何度も世界チャンピオンとなったレジェンドGuenter Mokulysとヨーロッパで修行して日本に帰ってきた小島 颯斗
先攻はGuenter Mokulys
近年は毎年日本のコンテストにも参加してくれてます!
若干動きに無駄な動作が入っていたものの大きなミスもなくオリジナルのマニュアルトリックもしっかり入れた安定感のある演技

対する小島 颯斗
若干のミスはあったもののスピーディーでバラエティのある構成。最後の見せ場のレイルハンドスタンドフリップをしっかり決めていました!

ポイント的にはかなりの接戦でジャッジ結果も判断が割れましたが
結果は、、、勝者 小島 颯斗
8組目
Ryan Brynelson VS Rhiana Grigore
日本に住んでいるライアンとルーマニアからの二度目の参戦、Rhiana
スタイルの全く異なる二人の対決はどうなるのか?
先攻はRyan Brynelson
日本語能力試験1級と漢字検定準2級を持っているというスケボーとは関係のないアピールポイントをエントリーシートに書いてくる、日本人よりも日本語を知っているユーモアのある彼はスピンの第一人者でもあります。
今回も持ち味のスピンを武器に流れるようなルーティンを魅せてくれましたが、あまり練習できなかったということで若干の不安定さが目立ってしまったか、、、

楽しそうに滑る姿に惹きこまれます!
対するRhiana Grigore、去年も日本のコンテストに参戦してくれました。
前回はちょっと粗削りな感じもしましたが、今回はかなり練習してきたのではないでしょうか、キャスパー系の複雑系トリックを駆使して安定感のあるルーティンを魅せてくれました!

美しい滑りに買い物されているお客様も立ち止まる!
結果は、、、勝者 Rhiana Grigore
さてさて、こんな感じで第一回戦目が終わり・・・

初心者スケボー体験会
コンテストの合間には初めてスケボーに乗る人向けの体験会も実施!

先ほどの選手の滑りを目の当たりに見た子たちが実際にやってみてその難しさや魅力を体感していました!

第二回戦
続いてはシード選手が入って第二回戦目です!

っと、ココで会場のコンパネが乾燥して反ってきたのでひっくり返し作業!!
参加者も手伝ってくれて10分程度で完了するチームワークは恐るべしスピード感です。

1組目
川﨑 柚季 VS 守田 珠優
関西深北緑地公園で毎週練習を重ねる先輩後輩、二人の対決!
先攻は川﨑 柚季
練習時間が短かったこともあり、普段失敗しないようなミスがいくつか目立った1回目のランでした。
これはもしかして、、、守田 選手がフルメイクして何か起きてしまうかも!?

このパフォーマンスの後に繰り出す音ハメフットワークが秀逸
そして、後攻は守田 珠優
若干粗削りながら安定感のあるトリックを繰り出してきましたが・・・少し大きなミスがあった、1回目のラン・・・

続いての2回目・・後輩に対して容赦ないですね。トリックレベルは全開の70%くらいに落としてましたがそれでも世界レベルのトリックをノーミスでクリアし、王者の貫禄を見せつける!

その演技を目の当たりに見た守田 選手
当たって砕けろとフルパワーで挑みましたがちょっとミスが目立ったか!
でもやり切った!

発表前に祈る二人

結果は・・・勝者 川﨑 柚季

頑張った!
2組目
藤井 裕大 VS 菊地 雄大
Yuta VS Yuta ですね!
先攻は藤井 裕大
落ち着いた出だしで、安定感のある滑りを見せていましたが、後半ミスが目立ってしまった1回目のラン、ココから立て直せるのかと言ったところでしたが流石のプロフェッショナルライダー、一回目の失敗部分を2回目で修正したり部分的にトリックチェンジして1ミスにおさえた2回目のランは十分難易度も高くしっかり会場を盛り上げていました。

選手たちも真剣に見守ります

完成度の高い540° POP
対する 菊地 雄大
ダイナミックな演技で一発目から変わらず飛ばしてきましたが、細かなミスと着地の安定性が少し欠けたか、、、
そして2回目のラン、相手のYutaのランをみてスイッチ入れたか、全体的にトリックレベルをあげていい感じで来ていたが中盤少し崩れてしまった。。。
しかし最後、渾身の力を振り絞ってオリジナルのブレイクダンスミックスのトリックをクリーンメイク!会場は爆上がりでした!!

これだけ見たら、どうやってこの体勢に入って、どうやって戻るのか謎すぎますが、マジですごいのでぜひ生で見てほしい!

やり切ってこの姿はすがすがしい!
が、、、ジャッジは厳しい 勝者は藤井 裕大

次は頼むぜ、って言ってたかどうかは定かじゃありませんが、良いですね!!
3組目
Stefanie Åkesson VS 長尾 一慧
パーフェクトランに定評のあるStefanieとダイナミックなスケーティングのIkkei、全くスタイルの異なる二人の戦い

先攻はIkkei 人気者ですね、声援を浴びてました!
スタート直後、超難易度の720ガゼルを持ってくる、そして異次元の高さのエアーウォークは空中で止まっているようにも見える!さらにジムナ系のトリックはもはやどう回ってるのかわからない!
1回目は若干目立ったミスがあったものの、2回目のランではしっかり修正し、最後には超短いアプローチで720ショービットを完璧にメイク!!

高さのあるドルフィンフリップも完璧メイク!
対するStefanie Ikkeiに勝つにはトリックレベルを上げてノーミスが要求されるところ、、、1回目、いつもはパーフェクトメイクのフィンガーフリップ180で痛恨の裏乗り、、
2ラン目流石に緊張しているのか若干の固さがみられ、普段なら一寸のブレもない完璧着地するはずのトリックがつま先落ちしていました。とはいえ、全体感としてはほぼパーフェクトでした!

ヨガで鍛えたというバランス感覚でブレのないノーズマニュアルバリエーションを披露
結果は、、、勝者、長尾 一慧!

勝敗はついてしまうものの、mooshineチームライダー!
4組目
鈴木一之芯 VS 林 大翔
流れるようなライディングからビックトリックもこなす鈴木一之芯 選手と安定した滑りを武器にルーティンを上手く組んで見せてくる林 大翔 選手の戦い
先攻は鈴木一之芯
安定したフットワークから緩急をつけて難易度高いスタンドトリックを持ってくるあたりは流石!滑り方がカッコイイ!
が、1回目のランはミスが目立ってしまいました。


2ラン目、立て直したいところ!序盤は落ち着いた演技、イイ感じで進んで、連続スタンドトリックも繋がって会場を沸かせるも中盤以降で見せ場トリックを立て続けにミスしてしまった、、、どう判断されるかというところ
対する林 大翔
格上の鈴木一之芯プロとの対戦ということで、当たって砕けろという感じでしょうか。

トランスファーもキレイにメイク!

納得のメイクが出来たのかこのポーズでアピール!
ラストトリックで大きなミスがあったものの全体的にリラックスしていい演技でした。
緩急をつけて音楽に合わせたルーティン構成で盛り上がりを上手く作っているあたりはプロレベル!
勝者は、、、林 大翔!!

5組目
田辺 樺衣 VS 小島 颯斗
ドイツの世界大会で女子部門1位、オリジナルトリックの完成度が光る田辺 樺衣選手、対するはヨーロッパで実力をつけ旧来のトリックから最新のトリックまで使いこなす小島 颯斗選手の戦いです
先攻は田辺 樺衣
一本目、しょっぱなから流れるようなスピンからの連続トリック、全体的に細かな繋ぎや随所にオリジナルな動作を加え、玄人も飽きさせない洗練されたルーティン。トリックレベルを少し落としていたものの安定感のある美しいランでワンミスに抑えた一本目!
二本目、少しトリックレベルを上げて、その分少し流れが乱れたが、決めるところは決めて会場を盛り上げていました!

対する小島 颯斗
一本目、スピード感のある演技で、最後のレイルハンドスタンドフリップ180はしっかりメイクしたものの、全体的にちょっとミスが目立ったか、、、
二本目、ワンミスでしたが、ラストトリックまでいい感じにまとまった素晴らしいラン!!
MC Toshiakiも魂の滑り!とコールしてましたね!

これは接戦ではないかと思われましたが
勝者は・・・田辺 樺衣

第三回戦

第三回戦目からは、1分30秒の1ランのみの勝負!選手たちの緊張感が半端ない
1組目
川﨑 柚季 VS Marius Constantin

先攻はYuzuki 滑る前にオーディエンスの子供たちに応援してねっていうアピール!
多少のぐらつきがいくつかあった程度で安定のノーミスラン!まだトリックレベルを少し抑えている感じもあるルーティン。王者の貫禄と言ったところでしょうか

対するMariusはYuzukiの演技を見ての緊張の面持ち、出だしはいい動きをしていたのですが、中盤からのミスが若干目立ってしまったか、、、
しかし最後まで攻めたスケーティングでした!

勝者は・・・ここは川﨑 柚季の勝利!


応援してくれた子供たちにハイタッチ!
2組目
藤井 裕大 VS 長尾 一慧
長年コンテストに参加してきた二人ですがトーナメントで当たったのは初めてではないでしょうか。
個人的には小さいころから見守ってきた二人の戦いは見る前から胸アツです。3分の練習タイムに見せているトリックレベルが二人とも異常です。
それホントに出すの?と突っ込みたくなる。
お互いココで本気出さなきゃいつ出すのって感じの気迫が伝わってきます!

開始前、仲良さげな二人、とても今から戦うとは思えませんが、、、
先攻は藤井 裕大 冒頭のラインでミスしたのでその後崩れるかと思いきや、立て直してトリック構成をこれまでよりも上げて滑りきった!

途中の720ポップドライブのメイクの瞬間、対戦相手のIkkeiが天を仰いだシーンが印象的でした。

メイクして雄叫びを上げるYutaと、、、

対戦相手なのに称えるIkkei
対する長尾 一慧 ライバルYutaに勝つにはさらにトリックレベルを上げるしかない!2階までぎっしりとオーディエンスの皆さん固唾をのんで見守る中、スタート!
初手から720°ガゼルをかまし、、次に持ってきたのはビデオトリックとしてもできる人の少ない、エアーウォークフィンガーフリップ180° なんと滞空長すぎて回りすぎるという痛恨のミス!
しかしそこから崩れることなく執念で立て直す!その後も異次元の高難易度トリックを連発する!!

オーディエンスの皆様も固唾をのんで見守っていましたが、
細かなミスと、最後に逆転を狙った900°ショービットを外してしまった・・

勝者は藤井 裕大
結果が出た瞬間、抱き合って本気で称えあう二人を見て泣いてしまった
3組目
林 大翔 VS Daniel Popescu
安定したスケーティングとキレイなルーティンを武器にアップカマーながら勝ち上がってきた林 大翔とヨーロッパチャンピオン、パワフルで多彩なトリックが持ち味のDaniel Popescu
先攻は林 大翔 ちょっと疲れが見えて来たか、、細かなミスとトリックのメイクの完成度がすこし落ちてしまったか、でも決めるところはしっかり決めてアピール!一般オーディエンスの同年代キッズが目をキラキラさせてましたね!

対するはDaniel Popescu 容赦ないというのはこのことかというくらい、本日最高のランだったのではないでしょうか、特にスタンドトリックの安定度が素晴らしかった。そしてハンドスタンドフリップを超難易度のフロント回しの180°を完全メイク!

勝者は、Daniel Popescu!

4組目
田辺樺衣 VS Rhiana Grigore
女王対決ですね。二人とも美しいスケーティングに定評あります。オーディエンスの皆様もしっかり足を止めて観戦!

二人ともWaltzからサポートを受けるチームライダー!
先攻は田辺樺衣
ちょっと疲れが見えて来たか、細かなミスがいくつかあったのとラストのコンボトリックのミスがどう判断されるか、、、


そしてRhiana Grigore、出だしから安定したスケーティングいい動きをしていたのですが、見せ場のトラックスタンドからのトランスファー、ラストトリックのキャスパーToポゴを痛恨のミス。

二人ともややミスが多かった印象でしたが、
結果は・・・勝者 田辺樺衣
BMX特別デモンストレーション
さて、準決勝に入る前にさらに会場を盛り上げる方が登場です!

現世界1位の荘司ゆうプロ

オーディエンスから募ったキッズと一緒に二人乗りでトリックを決めたり

もはや我々素人には凄いという言葉しか出てこない異次元のトリックを披露してくれました!
個人的にはこのトリックをスケボーに応用したら、こうなるよね。できるんかな?とか
そんな想像をしながら見ていました!
準決勝
1組目
川﨑 柚季 VS 藤井 裕大
ミスターパーフェクトYuzukiにYutaがどう立ち向かうかという勝負でしょうか。
先攻は川﨑 柚季

スケーティング前にオーディエンスにアピール!

トリックレベルをいくつかあげてのパーフェクトラン!
そして後攻は藤井 裕大、Ikkeiから、俺の分まで頼むぜと念を込められるも、、、


意気込みは感じられましたがややミスがあり、、、
勝者は、、、川﨑 柚季

2組目
Daniel Popescu VS 田辺 樺衣
海外選手唯一の準決勝進出選手!ビッグトリックをふんだんに使うDanielと演技全体を一つの塊として表現するKai
スタイルは全然違うけどどちらが勝っても不思議ではない好勝負になりそうです!

チーム ルーマニアの勝ち上がってきた最後の選手Daniel!みんなの期待を背負って戦います
先攻はDaniel、さすがに緊張しているのか、序盤少し乱れてしまい、疲れも相まって、ハンドスタンドフリップは安全策のストレートフリップに、、、どうなるかと思ったところで、後半高難易度のスタンドトリックを連続でしっかり決めてしっかり会場を盛り上げていました

対する田辺 樺衣

地元関西の仲間からの声援がアツい!
いくつかのミスはあったものの、、、

温存していたラストのコンボトリック、もうなんと表現してよいかわからないけどとにかくエグイのを完璧にメイク!

いや、両者ほんとうに素晴らしい滑りでした

勝者は、、、田辺 樺衣
3位決定戦
藤井 裕大 VS Daniel Popescu
ココまで勝ち上がった選手は一体何回すべっているのでしょうか、、、
先攻は藤井 裕大

疲れからか、比較的簡単なトリックをミスしたものの温存したクロスフットのトランスファーTo 50/50をクリーンメイクし最高の盛り上がりを見せる!

メイクした瞬間は参加選手やジャッジもこの表情
その後は安定感のある美しいランでまとめて滑り切った
対するDaniel 疲れと緊張が混じった面持ち、集中しての出だしは完璧なメイクで安定感のある演技!
もう後がない彼は準決勝では安全策に振っていたトリックを再び難易度を上げたトリックにして攻めてきました!!

が、、、いくつか痛恨のミス
そして結果は、、勝者 藤井 裕大
決勝戦
川﨑 柚季 VS 田辺樺衣
そして決勝戦はキングとクイーンの対決!
先攻はYuzuki

初手のコンボから1トリック追加して上げてくる!キックバックもダブルで回し、ちょっと着地が危なかったものの、ミスしないのは流石王者!

中盤に入れてきたキャスパートリックもこれまでのトリックから難易度高いものに変更、代名詞の逆ココナッツウィリーもアウトで最後にドライブ入れてのパーフェクトラン
それをみたクイーン、田辺樺衣 ここはもうノーミスが必要になってくる、、、が、ちょっと疲れが見えてきた
いつもなら絶対やらない足が抜けてしまうようなミスがいくつかありましたが、

ラストコンボを決めて最後の会場を沸かせていました!

さて、結果はどうしても出てしまいます。
優勝は、川﨑 柚季!


左から 準優勝:田辺樺衣 優勝:川﨑 柚季 3位:藤井 裕大
最後に
今回のコンテスト開催にあたり、会場をご提供いただいたレイクタウンアウトレット様、
ファーストチャレンジを実施いただいたムラサキスポーツ越谷レイクタウン店様・レイクタウンアウトレット店様、
BMXデモンストレーションを披露してくださった荘司ゆうプロ、
そして運営をサポートしてくださったイベント会社アミューズワークス様、
この場をお借りして心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
また、早朝からの設営や途中のコンパネひっくり返しなど、運営を手伝ってくださった皆さんにも、この場を借りて感謝申し上げます。
このイベントを開催するに至ったきっかけはかつて一緒にフリースタイルスケートボードをしていた仲間から、ちょうど昨年の今頃に声をかけてもらったことでした。
今回の実現までにおそらく10回以上はミーティングを重ねてきたと思います。
彼が最初に言ってくれたのは、
「スケートボードをしていたことで今の自分がある。色々と生きていくのがキツイ時期もあったけど、スケボーしていたから今ここにいる。だからこの世界に恩返しがしたい」という言葉でした。
その強い想いを形にするため、彼は現在勤めているイベント会社を通じて、レイクタウンアウトレット様に
“フリースタイルスケートボードのコンテストで集客ができる”
と提案してくれました。
「観客が楽しめて、選手が輝ける、結果としてレイクタウンアウトレットにお客様に来てもらえる」そんなイベントを目指すなら、トーナメント形式のコンテストが最適だという結論に至りました。
さらに来場者にも体験してもらえる場を作ろうと考え、ムラサキスポーツ様にご協力いただき「ファーストチャレンジ体験会」を実施。
また、BMXデモンストレーションもその一環として企画しました。
今回のコンテストイベントで見た観客の盛り上がりを通して、改めてフリースタイルスケートボードの持つ大きな可能性を感じました。
ただし、まだマイナージャンルのこの世界は「スキルを磨くだけ」で成功できるとは限りません。
用意された場(コンテスト、練習場所、依頼されるイベント)に乗っかるだけでなく、自分自身で新しいステージを切り拓いていく力も求められます。
これまでJFSAコンテストに参加してくれた皆さんには、一人ひとりが自分の活動を通じて裾野を広げ、互いに繋がりながら、新しいチャンスを作り出していってほしいと思います。ぜひ皆さんの手で素晴らしいフリースタイルの世界を作り上げてほしいと思っています。
心から期待しています。

最後までご精読ありがとうございました。
Text : Masahiro Fujii
Photo : Takeshi Yamazaki
